椅子の張り替え【事例】-本革 ダイニングチェア–
■椅子の張り替え情報■ 大阪府 吹田市(個人宅)
【椅子の種類】ダイニングチェア/縫製あり/パイピング有り /ボタン有り
【生地】本革 メルセン「デコラスT」(M-729)半裁¥25,000
【張り替え工程】張り替え/ウレタン交換
【張り替え費用】 1脚 ¥24,133(税別¥2,413)
【引き取り方法】店舗に持ち込み・お引き取り
【お預かり日程】12日間
今回は本革のダイニングチェアを張り替えさせて頂きました。
今回は張り替えの作業工程も紹介していきます!
▼張り替え前の写真がこちら
大切な親戚の方から譲り受けた椅子。譲り受けてからも長く使われていて、もう何年も「張り替えたいな」と思いつつ、ずっとそのままだったそうです。
ついに思い立ってInstagramにて「椅子屋Sheep」を見つけてご連絡頂きました!
見つけていただけたご縁に感謝です♪
座面のウレタンも劣化が激しかったので、新しく交換することにしました。
▼①古い本革を取り外す作業
「めくり」と呼ばれる作業。椅子の座面は写真のようなタッカーの針で生地が留まっています。ホッチキスの強くて頑丈な椅子用バージョンです!
これを丁寧に外していきます。簡単そうに見えますが、強くて頑丈な力で留まっているので、コツと力がいる作業。職人たちは早いスピードでテンポ良く進めていきますが、素人がするとこの外す作業はめちゃめちゃ時間がかかります。そして手が痛くなる!豆ができたり、手の皮が捲れたり…なかなかハードな作業です。
▼②型出しの作業
椅子の大きさや形に合わせて生地の型を出します。この型出しは職人の技量が試されます。型が正確に出来ていないと、この後の全ての作業がうまくいっていても、綺麗な椅子に張り替えることはできません。生地の特色に合わせ、デザイン・大きさなど全て加味して正確な型を出していきます。
▼③生地の裁断
型出しをした型を元に裁断していきます。本革の場合は、布のようにサイズ(牛さんによって形が違うので)ではないので、必要な型を必要な分取れるように考えながら裁断していきます。
▼④縫製
裁断した本革を縫い合わせていきます。本革などの分厚い物も縫えるミシンを使用しています。昔ながらの足踏みミシンです。
▼⑤中身のウレタン制作
ウレタン交換の場合、中身を全て新しい物に入れ替えます。ダイニングチェアの座面はウレタンだけで作られている物が多いのですが、Sheepではチップウレタンとウレタンを重ねて制作。チップウレタンはソファなどに使われることが多いですが、ダイニングチェアの座面に重ねることでへたりにくく出来ます。ウレタンの固さも変更出来ます。
ボタンを取り付け。本革で制作したくるみボタンを取りつけます。
▼⑥座面に張る作業
タッカーを使って張っていきます。最後の仕上げの作業です。言うまでもなく、職人の腕の見せ所ですね!
▼完成!
何色の本革にするか、とても迷っていらっしゃいましたが、張り替えた椅子を見てとても喜んでいただけました!
お渡しする際は緊張しますが、お客様の反応が楽しみで嬉しい瞬間でも有ります♪
このような様々な工程で椅子は制作しております。さらにこれからも長く愛用していただけるように思いを込めて張り替えしていきます。
ご不明な点などお気軽にご相談下さいね!
大阪府池田市にある椅子屋Sheepは、椅子の工房とShowroomを併設している椅子屋さんです。
・椅子の張り替え、ソファオーダーメイド制作 の他に
・オリジナル家具、usedチェア、リメイクチェアや雑貨 の販売を行なっています。
夫婦とスタッフ2名で営む小さなお店ではありますが、椅子専門店という確かな知識と技術で制作・販売を行なっています。
椅子やソファのデザインや種類や選ぶ生地により張り替えのお値段は変わります。
椅子のお写真を送って頂けましたら、すぐにお見積り致しますので、お気軽にご相談下さいね。
◇Instagramではオリジナル家具や入荷商品のお知らせ、制作の様子など日々更新しています。